『万引き家族』を見てきました
映画『万引き家族』の感想
先日、映画『万引き家族』を見てきました。
是枝裕和監督の第71回カンヌ国際映画祭 最高賞パルムドールを受賞している話題作ですね。
映画を見ている最中は、ドキドキハラハラ、という感じはなくて
ただ淡々と時間が
進んでいくという印象の映画でした。
家族の感動物語、お涙頂戴系かしら、と思っていたのですが
涙を誘われるようなシーンもなく、でも心の中でいろいろ考えさせられる映画でした。
おそらく、この映画の趣旨は家族とは何かを考えるきっかけとなることや
絆を考えるきっかけとなる映画となることかもしれませんが、
私はこの映画を見ているとき、
万引きなどで生活を保っている家族は、おとぎ話でもなんでもなくて、
実際に日本にいるんだろうなと考えていました。
職につくための技術がない、技術を付けるための知識がない、知識を得るためのお金がない、
お金を得るための職がない、、、などの負のループ。
作中で「万引きしか教えることが無い」というセリフは、
まさしくこのループを表しているんだろうなって。
あと、映画を見た後に
本を少しだけ読みました。
あぁ、そこはそういう描写だったのね、とあとから
納得する場面が多くありました。登場人物の心情を理解するのは難しいですね。
まあ、本を読めば文字通りの理解をできるけど、
映画は見た人の解釈にまかせられるというのも映画の魅力かもしれませんね。
あと、かなり生々しい性描写があるので
家族や恋人とみるのはあまりお勧めできません(笑)